いや、流されてさえいなかったかもしれない。
同じ場所にとどまる日々。
同じ場所で、その場に沈み込んでゆく日々。
毎日が同じだった。
朝起きて、家を出る準備をして、同じ会社に行き、同じ人たちと働き、同じ時間に帰る日々。
いつも同じ。
同じグレーな日々。
やりがい?
そんなものはない。
生きる意味?
考えたこともなかった。
私は私。グレーな私。
・・・・・・・・・・・・・・・・
きっかけは突然だった。
ある人との出会い。
「自分を変えたかったら、「感謝」することが大切。人に、周囲に。
そして、まずは、君は君のまま、君自身に感謝してみて」
その人の言うように目をつぶって自分に感謝してみた。バカみたい、と思いながら。
グレーな自分に感謝した。
自分のグレーさに感謝した。
感謝。
ありがとう、って。
自分にありがとうって感謝するのは初めてかな、と 思った。
なぜ私は感謝しているのだろう。
自分のグレーさに、
自分のキライなグレーであることに、
なぜ私は感謝しているのか。
答えがあふれてきたのは、1秒後か、2秒後か、イヤ、1秒もかからなかったかもしれない。
いろいろな言葉が、
考えが、
イメージが、
文脈が、
音楽が
私の中にあふれてきた。
私を抑えつけているもの
私が抑えつけられているもの
私を束縛するもの
私を身動きできなくするもの。
それにはそれなりの理由があった。
自分を守るため
自分を傷付かないようにするため
自分が自分らしくあろうとするため。
それは私の選択だった。 選択の積み重ね。
私が私であるための。
私が私らしくあるための。
でも、違う。
私はそのようなことを求めていたのではない。
私は、もう、そのようなことを求めていない。
私は変わりたいのだ。
私は変わるのだ。
過去の自分を捨て。
いや、過去の自分に感謝して、未来の自分を手に入れる。
そう、そう思った瞬間が私のターニングポイント。
いまの延長線上にない未来へ。
2016年、私は変わる。
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